R1-Zにもとうとうこの時が・・・: YSP東大宮ブログ

2016年8月13日 (土)

R1-Zにもとうとうこの時が・・・

ついこの間「売約御礼！そして新入庫！」なんてブログを書いたばっかりのR1-Zですが、私達業者間のオークションでもここへ来てずいぶんと相場が高騰してきてしまいました・・・「これはっ！」という良質な車両が取引される金額が当店の小売価格を上回り始めました・・・これじゃ仕入も厳しいですね。現在の金額でも当店からすると高くなっちゃってご理解を・・・と云っていた次第ですが、なにやら”とうとう某所では140万の値がついた！”とか書いてあります!?まじですかっ？（驚）R1-Zにもこの時がやって来てしまったようです。

ちなみに、当店で考えるR1-Zの限界プライスは良質で40～50万台というところです・・・が、小売値がこの価格帯を越えてしまうと、もう３ケタの大台を行くプレミアモデルの仲間入りも時間の問題!?入手する金額としても、その後古いバイク故の維持に必要な金額を考えた時にも、これまで以上の覚悟が予想されるかもしれません。純正部品供給の状況や価格にしても安易に今時のバイクと一緒にできません。旧車であるということをお忘れなく！

これは10年くらい前に初期型RZの中古車でも同様の状況になりました。なので価格が上がり過ぎた現在、当店ではお客様のご希望やご予算、納期について事前にご相談をいただいてから探す以外にRZ中古車の在庫販売を行っておりません。（正確には行えません）良い物ならそれなりの金額を付けてでも店頭に置いておけば・・・という方もいらっしゃるとは思いますが、古いからこそ置いておくだけでも劣化は進み逆に納車整備時のコストも上がってしまう一方なのです。なんといってもバイクは動いていてナンボですから。。仕入れ相場が上昇してしまうと必然的に小売価格も高くなってしまうのは悔しいかな否めません・・・なんかこれ近頃の鰻の話のようですが。。（笑）

ただ、「見た目がキレイで高ければ安心」というわけでもありませんよね。大事なのは販売しているお店がそのモデルを単なる商品のひとつとして扱っているだけなのかどうか？ということや、そのモデルについてどれだけのノウハウや情報を持っているのか？ということがポイントです。そしてご購入を検討される際には「バイク選びはショップ選び」との言葉（昨年取材いただいたライターさんの記事）があるように、そのお店が売るだけでなく後のメンテナンス等まで寄り添って対応してくれる処なのか？ということを最初にしっかり確認してから購入することが古いバイクだからこそ重要になってくると思います。購入後「ウチじゃ直せないんで他へ持ってって！」と云われた等の無責任な話をよく耳にしますが、元々の車両状態が良くなければ自身で思われているよりはるかに費用がかかることが多々あります。たとえ当店の初診「総合診断」に（RZ,R1-Z）お持込みいただいても状態の良くない車両の修理コストを少なく済ませる魔法なんてもちろん我々も持っておりません。また、勢いで買っちゃえばなんとかなる！なんてこともありません・・・「高いお金を出して買ったのにそんなにまた修理代かかるんですか・・・」というケースはオーナーさんのみならずこちらとしても辛い話です。なので、やっぱり大切なのはご契約時のお店とのコンセンサスです。ちなみに当店では売るためが故に調子の良い話ばかりでなく、必ず前述のように「安易に今時のバイクと一緒にできません。旧車であるということをお忘れなく！」という部分も同様にお話させてもらっておりますので「盛り上がってる時冷めるなぁ～」と感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、熱さのあまり、一時の冷静さを失って後悔しない為にもご理解下さい。是非とも良い「バイク選び」を行って下さい！

ところで、こちらは只今メンテナンスにてレンタル休止中のR1-Zのシリンダーです。予想以上にご用命が多くフル稼働していたのですが、YPVSの作動にちょっと不具合が出始めて来ました・・・分解してみるとご覧の手前のカーボンだらけのバルブですが、その汚れもさることながらジョイント部の変形（赤マーキング部）も著しいです・・・もちろんこれにより左右での作動の狂いも生じて適切な状態ではありませんでした。（シリンダーに装着してある方が交換済の新たなバルブ）