R1-Zの「要チェック」箇所 「その１」

レンタル車両R1-Zはメンテナンスを終え、コンドー君による「慣らし走行」も無事完了。直後にすぐにレンタル予約をいただき既に通常稼働中です。ここのところ台風により天候が不安定ですが、その後の秋のバイクシーズンが到来時には是非一度２ストの味をお試し下さい！

メンテナンスを行ったついでの画像ですが、R1-Zの見てわかる「要チェック」な部分を以下にいくつかご紹介します。先日”中古車価格高騰！”の記事を書かせていただきましたが入手前には見落とせない箇所で、もちろん当店でも仕入時には必ずチェックしてます！

車両外観の程度が”良い悪い”に関わらず症例としては結構あるロッドからのオイル漏れによるRサス抜け。ロッドのサビや汚れ具合及び付着する油分が無いかの確認。完全に抜けきってる場合もあるので跨ってダンパーの効き具合のチェックが必要です。

長期不動車の場合、乗り出してから漏れ始めることもあります。当店では納車整備時に試乗を繰り返しての症状出しテストも行っています。まあ年代ものですから・・・とはいえ走りに直結する機能部なので少しでもよい状態で乗りたいですよね。

こちらはFサス。Fフェンダースタビを固定するボトムケースのボルト受け部にクラックや欠損のある車両があります。転倒によるダメージの他に、社外スタビ装着時等に無理な負荷がかかり発生していることもあります。見えないので要注意。外して目視で確認したいですね。

またフォークのオイル漏れも多い症例です。インナーチューブの作動部にサビや傷、メッキ摩耗等が発生していないかも要確認です。

F足廻りの確認のついでにこんなところも見てみて下さい。転倒時によく歪むのが華奢なHライトステーです。左右アルミのステーを支持するスチールのステー本体が変形してライトの向きがあらぬ方向に・・・なんて車両があります。ライトリムやレンズは交換してあるのだけれどステーはそのまま・・・ということが良く見受けられます。

またメーターロワカバーに削れ傷がある場合は要注意。内部のメーターケースやメーター本体に損傷がある場合もあります。トリップノブは必ず偏芯せずに回るか？の確認もしてみて下さい。

次はステップ廻りです。マーキング部のステップブラケットが転倒等のダメージにより内側に入り込みスイングアームに干渉していたり、した形跡が見受けられる車両があります。

この場合ブラケットやステップ、チェンジ操作部の歪みに留まらずフレーム側の取付部自体に損傷がある場合があります。またそれによりチェンジペダルがリンクロッドやサイドスタンドに干渉して上げ下げがスムーズでないことがあるので事前に目視と作動確認は忘れずに行ってみる必要があります。



今回はここまで。次回「その２」と題してまたいくつか「要チェック」な部分をご案内したいと思います。もちろん当店で販売を行う車両はこういった部分をテッパンのチェック項目としておりますが、当店に限らずR1-Zをご購入される場合は是非参考にしていただければ幸いです。なんといってもこれだけ相場が上がってしまった今日この頃、どれもそれなりにコストがかかる部位なので入手の後で「気が付いた・・・」なんてことにならない為の「要チェック」箇所でした。ｂｙダイヒョウ

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